PBi Shapes 「SPR7900シリーズ」をサイズアップ

PBIアドバンストマテリアルズでは、お客様のご要望に応えるため、射出成形素材 SPRシリーズのサイズアップを検討してきました。以前、SPR3200Bk、SPR4500、SPR5200Bk、および、SPR6D20Bkの204 x 305 mmへのサイズアップをご紹介しましたが、このたびSPR7900シリーズも204 x 305 mmへサイズアップします。

  >  参考記事:

射出成形素材のサイズを一部変更いたします [2018-07-25]

 

射出成形素材SPRシリーズの中でもSPR7900シリーズは流動性が悪く、射出成形による大型化は容易ではありませんでした。しかし、試行錯誤を繰り返した後、製品化することに成功いたしました。

素材を大型化すると成形時の残留応力が増大してしまう傾向にあります。そのため、大型化するにあたり素材の反りが懸念されていましたが、残留応力低減対策を駆使した結果、大きな反りは生じず、従来の小型素材と同等の特性・切削加工性を維持することができました。

 

SPR7960 204×305
射出成形後
SPR7960 204×305
表面切削加工後

 

射出成形素材 SPR7900シリーズ」

PBI樹脂は溶融流動性が非常に小さく、単体では射出成形を行うことができません。そこで、PBI樹脂とPEEK樹脂をブレンドすることにより射出成形を可能にしたグレードが 「SPR7900シリーズ」 です。SPR7900シリーズでは、PEEK樹脂中にPBI樹脂粒子が島状に分散しており、PEEK樹脂単体と比べて耐摩耗性、耐クリープ性、耐熱劣化性等に優れています。そのため、高温下で使用される製品の寿命を伸ばすことが可能になります。

 

SPR7900シリーズラインナップ

製品名 特徴 追加する素材サイズ
SPR7900 ナチュラルグレード 204 x 305 x 7 mm, 11 mm
SPR7950 (開発中) 帯電防止グレード 開発中
SPR7960 炭素繊維強化グレード 204 x 305 x 7 mm, 11 mm
SPR79L0 摺動グレード 204 x 305 x 7 mm, 11 mm

 

PBI-PEEK製・射出成形素材のサイズを一部変更いたします